テレワーク・転職

SES(システムエンジニアリングサービス)とは?|派遣と請負の違い

今回は私の大嫌いな言葉である、

SES(System Engineering Service)について、

具体的にどのような意味を指すのかご説明したいと思います。

なんで嫌いなの?って気になる方はこちらの記事をどうぞ

実話【SESの闇】客先常駐10年の私が退職を決意したブラックな話筆者の私は昨年(2019年12月)に客先常駐エンジニア生活から遂に卒業(転職)しました。 転職のきっかけは「ある事件」が起こったか...

名前は知っているけれど、意外と知らない事もあると思いますので。

私自身、過去にいわゆるブラック企業と呼ばれるSIerで

色々炎上案件を経験したことがありますが、

本来、正しくSESの契約の中で仕事を行っている場合、

客先常駐型業務では、そこまで残業することはないはずです。

それではまいりましょう。

SESの定義

SES(システムエンジニアリングサービス)とは、

クライアントに技術者を派遣する事です。

具体的には、クライアントのシステム開発やインフラ環境構築・運用を行う為に

エンジニアの技術を提供するサービスを指します。

その際にクライアントとベンダー間で契約を結びますが、

クライアントの要望によって契約形態が異なります。

委任契約

法律行為の事務の処理を委託する契約

弁護士とか、その辺りの法律系の契約だからSESとは関係ないですね。

なので割愛。

準委任契約

法律行為でない事務の処理を委託する契約

委任契約と内容は大きく変わらないけれど、こちらがSESでの契約です。

納品義務はない

システム開発に携わったりもするけど、

そのシステムを最後まで完成させる責任は実はありません。

常駐期間の間、技術を提供して、完成すれば万々歳。

途中で契約切れたらそれでおしまい。

SESエンジニアが携わったシステムに最後まで立ち会わないと言われるのは

この辺りのせいかもしれませんね。

ただし、事前にお客様と合意したレベルのスキルは必要です。

(この期間、こんな技術を提供しますよという具合。これを偽造するとマズいです。)

労務管理は所属会社(この場合は自分が入社した会社)

扱いとしては、お客様に約束した金額に見合う作業量を提供する為に

所属会社の指示で現場に行きます。

なので契約通りの作業量をこなしているなら、

休日出勤とか残業なんかの指示をお客様から受ける必要は基本的にありません。

契約に入ってない仕事を現場で受けて、

稼働が高くなってしまうなんてのも営業的にNGだと思われます。

ただ、自分のミスで金額に見合う作業量が出せていない場合は、

取り戻す為の残業とかは必要でしょう。

炎上案件で残業とか休出やってるのって、大体この手のミスのリカバリだと思われます。

営業上の目的でお客様に恩を売る意味でのサービスみたいな形で

やるのはあるかもしれませんけどね。

善管注意義務を負う

何だか分かりづらい単語ですが、

要するに「普通にちゃんとやれ」的な解釈で良いでしょう。

例えば1時間に100文字打てます、という準委託契約を結んで技術を提供する場合、

1時間に50文字しか打たなかったら、常識的に考えて契約と違う、

おかしいという風になりますね。

これ、IT業界だとかなりあいまいなところではあるのですが、

リーダーとしての契約で入ったなら、

リーダーとしての役割を出来ないといけないでしょうね。

請負契約

当事者の一方がある仕事を完成することを約束し、

相手方がその仕事の結果に対して報酬を支払うことを約束する契約。

要するに成果物が検収されたら報酬が発生する成果主義です。

常駐時間に関わらず成果物が完成すれば良いので、

持ち帰りで所属会社内でやるケースも多いです。

納品義務がある

担当したものは必ず成果物を提出し、お客様の検収を貰わないと報酬が発生しません。

納期や金銭を契約で取り決めたら、あとはその成果を出す為に作業するだけです。

正当な納期や金銭の範疇なら良いですが、仕様変更などが入ってくる場合も成果物は

出さないといけないので面倒な事になります。

(しかもこの仕様変更は断れないケースが多い)

労務管理は所属会社(この場合は自分が入社した会社)

ここは準委託と同様です。ただし成果物の納品義務があるので、完成するまで稼働が

高くなったりというのは普通にあります。

逆に言ってしまえば、納期前であっても十分な成果物が完成すれば作業時間は短くても

良いのです。

派遣契約

法律行為でない事務の処理を委託する契約

SESと同じようですが、労務管理が客先になります。

納品義務はない

準委任契約と同じく、成果物を出さなければいけないという事はありません。

契約した期間、技術を提供する形です。

労務管理はクライアント(この場合は派遣先会社)

所属会社からの指揮命令ではなく、

派遣されて入った現場の会社からの指揮命令で仕事をする形です。

自社の社員を自社の戦略や労務管理方針に沿って行動させられないという

デメリットがあります。

また、お客様から休出や残業を命じられたら基本的に断る事は出来ません。

ざっくりまとめてみましたが、

こういった契約系って意外と作業者は知らなかったりするかもしれませんね。

エンジニアとしては、自分は技術を売っているのだとの自負を持って、

業務に邁進していきたいものです。

😊参考書籍😊